喋るのが下手

 

私。

 

●喋るのはそれなりに下手だと自覚してる。初対面の人には「何喋ろう…」となり、上手く喋れない。気が知れた人には喋りすぎてしまう。「ここまで話してよかったのかな…」となる。それに私は「喋る」という行為を、「コミュニケーション手段」でも「人に情報を伝える手段」でもなく、「自身の思考を整理する手段」として利用している側面が多い。「人に伝えようと自分の思考を言語化する中で、自分の思考を整理する」ということだ。その時思った事をそのまま口にするので、前後で文脈が繋がらないことが多い。その中で私が言いたかった事を見つけ、「何が言いたかったかというと」という言葉で無理矢理に締めくくる。

 また最近気づいたのだが、自分には「同じ話を人にしてしまう」という癖がある。「同じ話をしている」ということは知っている。しかし「もしかしたらこの人には伝わってないかもしれない」と二度三度と繰り返してしまう。実際は以前話した時ちゃんと反応してくれたし、伝わってるはずなのだが繰り返してしまう。これは相手を信じてないってことに繋がるのだろうか。最近またあった。あー、ごめんなさい。この場を借りて謝罪します。

 

 人が話す中で私が大爆笑出来たり、「あ、この表現好きだなー」とか思うたびに、「あー私この人みたいに喋れたらなー」と感じる。私が同じ内容を喋っても、どうしてもその人みたいに笑いをとれなかったり、人の琴線に触れる言葉を選べない。なので、私が私自身の喋りを好きになれない。その所為か人の話を聞くようになった。少なくとも昔よりは。(この話をすると今私と接してる人が「じゃあ昔どんだけ喋ってたんだよ…」と思うかもしれない。ただ多分、あなたが思ってる以上に私は昔めちゃくちゃ喋ってた。トークスキルは一向に上がらなかったけれど。)

 いや、人の話を聞こうと意図的にしている部分はもちろんあるのだけれど、それ以上に私が好きになる人(=話したいと思う人)が私の周りには多い。好きな人の事はもっと知りたい。

 

 私が喋ることにおいて天才ではなく凡人である以上、また喋ることを改善する必要を感じている以上、改善して好きになる努力をしなければいけない。凡人はアドバイスを取り入れつつ、自身を省みながら改善していくしかないのだ。

 上手く喋れるようになりたいな。「上手」と「下手」が「かみて」と「しもて」って読めるのは何か理由でもあるのかな。そんなことを思った。おわり。