愚か者に幸あれ

好きな漫画の好きな台詞。

 

■「幸せを掴むにはどうしたらいいのか」というのは私にとって「男女間の友情は成立するか」以上に永遠の謎である。幸せってなんだろうな。恋、愛ってなんだろうな。下心、真心ってなんだろうな。難しいな。人の感情は難しいし、面倒くさいし、自分に関わってくるものだと途端に愛しくなってしまったりもするから、本当に扱いにくい。

 あなたにとって幸せとはどういうことなのでしょうか。私にとっては「自分のことを嫌いにならない」というのが、更に言えば「自分のことを好きになる」というのが幸せになるのだな、と昔考えたことがあります。しかし、生活を営んでいく中で実際に行動する際にあるたくさんのジレンマやパラドックスがそうはさせてくれないのです。簡単な例を挙げれば「好きな子にちょっかい出す」とか。ちょっかい出して好感度が下がった後、後悔をしてしまったりすること。あなたにもきっと、それに似たようなことはきっとあるでしょう。お互い強く生きたいものですね。

 小学生がするいたずらのような優しいもので済めばいいのだけれど、きっとそうもいかないことこそ人が生きるということなのでしょうね。生活するにはどうして切ないことや苦しいことがこんなにも多いのでしょうか。人が生きるとは元来切ないものなのでしょうか。この切なさは感じてしまったが最後、もう意識せずに生活することが困難になってしまう気がするのです。もう、私達が幸せになることなど出来ないのかな、とまで考えてしまいます。盲目でいれたら、どんなに幸せだったのでしょうか。そうなれないからこそ、私達はより賢くなる為に頑張らなければいけないのですね。

 変に考える能力を授かってしまった人間は、元来愚かな者なのでしょうか。

 ただ、考えてしまうからこそ、考えて幸せになる道を選ぶしか無いのでしょう。

 

■さておき、それでも生活は続き、日常は回る。以前好きだった人に彼氏が出来ようと、好きなバンドが活動休止しようと、体温を垂れ流そうと、エフェクターの修理代金で8000円とられようと、ただ時間は刻々と過ぎる。結果21歳になってしまった。目標を達成出来ずに迎える誕生日なんて祝われたくもないけれど、祝ってくれる人はそこそこいた。本当に嬉しいことだ。関わった人に迷惑をかけ、深く関わった人には心配をかけ、好き勝手に生きて、考えても上手くいかないことが多い普通の若造が21歳になれた。なんとなく、生きててよかったと思う。まぁこれからも不慮の事故で死ぬ予定は無し、死ぬことは相当怖い。ただ単純に、生きててよかった。産まれてきてよかった。幸せになりたい。